私は不思議な導きにより大智院(メガネ弘法)に居る大樟に逢いました。
その大樟に纏わる由来の看板が立てられています。
立て看板には八百比丘尼 - Wikipediaについて書かれています。
私は師に思いがけない流れで行けた事も含めて、ずっと訪れたかった大樟に逢えたことを報告したのです。
それから師を大樟に会わせたかったので、大智院へお連れしました。その大樟を見た師は私に驚くべき内容の話をしたのです。
「ワシがクフ王の時、お前は永遠の若さを望んだんだぞ。その望みを叶えてやったんだ。歳を取らない事がどういう事になるのか、ちゃんとお前に説明してやったんだ。」
「それでも良いのか?とお前に訊いたらそれでも良いから永遠の若さを欲しいとお前は訴えたのだ。だから永遠の若さを与えてやったんだよ。」
「何百年も生き続けたお前は、ワシの所に来て、皆に化け物呼ばわりされて、周りは歳取り、死んでいくのに、私は年も取らなければ、死ぬ事もない。どうして私をこんな化け物にしたんだと、ワシに言ったんだよ」
「死を望んだお前は、永遠の若さなんていらない。とワシに言ったのだ。木を植えろ、木を植えて身代わりになってもらえ!と、それでお前に植えさせたのだよ。それが樟なんだ解ったか!」
師に言われても私は訳が解かりませんでした。それもそのはず。だって生まれる時に記憶はぜ~んぶ消されて生まれてくるのですから。
立て看板には「我死なば其霊この樟樹の精とならん」と言い残して若狭に帰り入定したとあります。確かに植樹した事で、私の身代わりになり樟が生き続けてくれている(1300年以上)お陰で私は死を迎えることが出来たようです。有難い事です。しかし・・・ 八百年生き続けた八百比丘尼が私なんて、信じられますか・・・