秋と言えば、柿が旬ですね。柿を食べながらこんな句が思い出されます。
『柿食えば 鐘が鳴るなり 法隆寺』学校で習った正岡子規の有名な俳句です。
正岡子規の親友に夏目漱石がおりました。このお二人は生まれた年が一緒です。それから共に今の東京大学文学部に入学し、ここで知り合っています。
漱石が愛媛県尋常中学校に赴任したおり、正岡子規は漱石の下宿に51日居候していました。漱石はもともと俳句はそこまで興味はなかったようです。子規の勧めもあり、愛媛にいた時は俳句三昧だったみたいですね。
漱石の句に
『鐘つけば 銀杏散るなり 建長寺』という句があります。明らかに子規の句と似ております。2人は大の仲良し、無二の親友でありました。そんなお二人なので、少々俳句が似ていようがいまいが、漱石は気にしていなかったのです(ちなみに漱石の方が少し早く句を発表していた?)
この二人の姿勢を見ていて、親友とはお互いが切磋琢磨しお互いを高め合い、時には相手に成長して欲しいから厳しい事を言ったりもする存在なんだと考えさせられました。
私は相手に嫌われたくないから、適当な言葉で相手を褒めたりしてきました。よく考えるとそれは相手にとても失礼な態度でした。心から相手を思うのであれば、包み隠さず真実を告げる必要があったなと反省しています。