ある大学の先生と看護学生の会話です。
「諸君、癌の転移は人間の手が介することもあるんだよ。」と先生。
「例えばどんな場合が該当しますか?」と看護学生。
「外科の手術で開腹術をした場合、うまく患部をつかんで除去できればいいが、まれに一部途中で落としてしまったりすることもあるんだ。」
「胃の一部を切除して、その切除した破片が腸に落ちたとしよう、そうなると転移となる。」と先生。
「それって、癌の転移ということでしょうか?」と看護学生。
「そういうケースもあるということだ。」と先生。
「‥‥‥。」看護学生。
去年私は全身麻酔で手術を受けました。術中に腸の細胞を切除されています。その細胞を組織培養して癌細胞があるかないか調べました。癌細胞はなかったそうです。看護学校で上記の話を聞いていたため、私は癌に罹患しても絶対手術は受けないと心に決めておりました。
しかし私は嵐のように荒れ狂う腹部の痛みで気絶しそうでした。意識を失ったら終わりだと思ったのです。腹部内の化膿した膿が全身に回り、脳まで行ってしまったらもう帰って来れないと。私は西洋医学を学んだのですが、人間の体をホリスティックにとらえる東洋医学に興味があります。
今回学んだのは、緊急性の疾患は西洋医学。心の病や神経系の疾患で慢性的な病は東洋医学かよいと感じました。これこそ適所適材ですね。