私は解剖学者の養老孟司氏のYouTubeをよく見ています。お話内容は独創的でとても楽しい。必ず根拠をあげてお話されているので納得します。
話の中で、「皆さんを除いて世の中はない。世の中が変わったってことは皆さんが変わった」明快な内容です。私は養老氏の「生き物って全部繋がっている」という事に共感しました。自分と自分の周りの総てはイコールであると悟りました。実は悟りとは、とてもシンプルなのです。
相手(人・モノ・物事)などときちんと向かい合い、相手との差を取る事です。それが悟りへの道です。相手と自分が=になるには、相手との差を取ることだからです。その差取りの方法はそれぞれ人によって違います。それが悟りです。あまりにも世の中人が関わり、難しくしてしまいました。
真理はとてもシンプルなんです。
話は変わり、解剖学者の養老孟司氏のお話を聞いていて、看護学校時代の解剖学のH先生を思い出していました。
H先生の話の中で、今でも覚えていることがあります。先生が中国に行かれた時、とても驚いた事があったと話してくれたのです。
「中国は、病院の隣が刑務所でした。日本とは違い、臓器移植が日常的に行われている国のため、死刑囚の臓器を隣の病院で臓器移植するため、病院の患者は死刑執行されるのを、まだかまだかと待っているのです」と話されたのです。
私はその衝撃的な話を聞いた時、これからは人間の臓器までも売り買いする時代が来るのかと危惧していました。解剖学のH先生も心を痛めておられました。
最近戦争などのどさくさに紛れて、小児の誘拐・人身売買などが行われています。人間の臓器を売買するのです。とうとう人間は鬼畜に成り下がってしまったようです。いったい人類はどこまで悪業非道を続けるのでしょうか。