ヒナから我が子の様に育てたオカメインコがいました。名前はラブです。ラブは33年で天寿を全うし天に上りました。ちょうどラブが来て1年後にラブを購入したペットショップのおばちゃんが、「店を閉めるから私に面倒見てほしい」と我が家に連れてきたオカメインコがいました。そのオカメインコにはピーちゃんと名付けたのです。
ラブは長生きしましたが、ピーちゃんは10年ほどで亡くなりました。ピーちゃんは私の手の中で息を引き取ったのです。とても悲しくてやりきれず、ラブがいるからもう鳥は飼わないでおこうねと母と相談していたのです。
そんな状況のある朝、夜勤が終わった私は車庫にオカメインコのヒナがいるのに気づきました。最初発見した時は、あれ!? 何でラブが車庫にいるのと叫んでいました。 それを聞いていた娘は、「電線につかまってたけど、カラスにつつかれて下に落ちたんだわ」と教えてくれました。
わざわざ我が家を目指して飛んできてくれたのなら、飼ってあげましょうということになりました。そのヒナ用に母は近くのペットショップに鳥籠を買いに行きました。母はたまたま話をしていて、そのペットショップから逃げ出したオカメインコのヒナが家に飛んできたオカメインコだと発覚したのです。
しかし…どうやってオカメインコのヒナは我が家まで飛んでこれたのでしょうか… 私はヒナを眺めました。ヒナをつついたカラスは、門柱にとまり、じっとヒナを見つめていました。ヒナが無事に私の手元に届いたので安心したのでしょう。私はカラスが我が家まで連れてきてくれたとは知らずにカラスを睨んでしまったのです。
今想うと、カラスに申し訳なかったなと反省しております。命がけで飛んできたそのオカメインコのヒナの名前は、ピーちゃんの生まれ変わり(私の中で間違いないという感覚がありました)なので、ピピと名付けました。ピピはカラスに頼んだのでしょう。再び我が家に戻りたいと。カラスはピピの願いを叶えてくれたんですね。
昨日のブログの「カラスと猫の尻尾」もそうですが、一途な願いは天に届くんだと確信しました。今でもピピは元気です。毎日「おはよう元気でいいこしてた」と可愛い声で話しています。
おりこうさんなオカメインコで、33年間生きて亡くなったラブちゃんの言葉を全部覚えています。ラブちゃんは亡くなりましたが、ピピはラブちゃんにそっくりになりました。ピピは長生きのため、もはや何年生きているのか不明となっております。 嘘みたいな話なんです。カラスは超能力があるんでしょう。鳥なだけに…
鳥能力(笑)