今日は6月30日です。おおはらいの日ですね。一年の前半の半分が今日で終わります。半年の反省をし出来なかったことを残りの半年でやり遂げるなど、目標に向かい心を新たにする日だと私は思います。
おおはらいの日が来ると思い出します。ミロク版と出会った日なのです。ミロク版は不思議な経緯で私の所にやってきました。
今から16年前になります。磐座を通して友人となった方に「あなたをある人に会わせたいの。どうしてもあなたを会わせないといけないの」と言われました。
私の人生は人を介して、知らない世界に誘われることが多いのです。その出会いが後々の私の運命に影響を与えていくのです。それを体感していたので、友人からのお誘いをほとんど断ったことはなかったのです。
私は「その人はどんな方なの」と尋ねました。「手書きで百人一首を書かれている素敵な方よ。その方がミロク版を書いてくださるの。私のミロク版が出来たとの連絡があり、取りに行くのだけど、一緒に伺いましょうよ」と誘われたのです。ミロク版? 何それ? 今まで聞いた事がない言葉でした。
友人と共に百人一首作家のアトリエに伺いました。ご自宅の別棟にアトリエはありました。友人は作家さんに私の紹介をしてから、頼んであった作品の事を話していたのです。私はその間作家さんのアトリエを見学させてもらっていました。その作品の中の一つにとても惹かれたのです。
その絵は琵琶湖を守護している弁財天と龍神を描いたものです。生き生きとした素晴らしい絵だったので今でも覚えています。私はその絵の中にどんどん吸い込まれて行きました。絵の中の弁財天と眼が合ったのです。その瞬間でした。弁財天の眼が一瞬ピカッと光りました。いきなり雷の音がしたのです。その音と共に稲妻がピカッと光ったもんですから私は動揺しまくりでした。その場に私一人です。奥の方で2人は話し込んでいます。
弁財天のものすごいパワーを感じました。私はその絵を手に入れたいと思い、作家さんに相談しました。「あの~、あそこに掛けてある弁財天と龍神の絵を欲しいのですが…」「おいくらぐらいですか?」と尋ねてみました。「あの絵は売り物ではないのですよ」「それに神仏の絵はあまりお勧めできません」「それはどうしてですか?」
「もし神仏の絵を手元に置きたいのであれば、その絵に対して一生涯メンテナンスをしなければなりませんよ」「あなたは出来ますか?」「私でも大変なのです」と作家さん。今思うと手に入れなくて本当によかった。そう思います。なんせもの凄いパワーのため、私ではそのエネルギーをきっと管理できなかったでしょうね。
弁財天は私の神仏に対しての態度や、神仏の絵に対し安易に考えていた私に腹を立てて雷を落としたのかもしれないなと思いました。しかしあの絵を描ける作家さんはいったいどんな方なんでしょう。
作家さんは、私と友人を座敷に案内してくれました。その座敷の奥には、なんと水神と書かれた磐座が鎮座されていたのです。最初その部屋の入り口で、ただならぬパワーを私は感じていたのです。そのパワーで、私の体は熱くなっていました。まさかお家の中に水神を祀ってらっしゃるとは。恐れ入りました。
友人は「あなたも作家さんにミロク版を描いてもらったら?」と勧めてきました。その友人は以前名古屋の【物部神社】に行った時、私の渡されたものが剣だと教えてくれた人です。
彼女がそう言うのなら、私もミロク版をお願いしてもよいかもと思い始めていました。当初は友人の付き合いで訪問した作家さんでしたが、なぜか私もミロク版を買う流れのようです。
作家さんは、私と友人の話を聞いていました。作家さんはボソッと言ったのです。 「あなただったのね」「実は夢でお告げがあったのよ。ミロク版を買いに来る人がいるから用意して描いておきなさいと」「こちらに来て」「このミロク版はあなたのために描いたものだったんだわ」
私は先ほどそのミロク版は観ていました。ここにあるのは、売り物ではないという話だったので特に聞くこともなかったのです。値段を伺って驚きました。普段の私だったらお金がなくて買えない。はずなんだけど… なんと昨日臨時収入があり、まさにそのミロク版が買えるだけのお金が手元にあったのです。
どうしてこうなの?このタイミングって何?絶妙だよね。神業? 普段の私ならそんな大金ないから当然買えませんと断ってるわ。私にとって人生に必要なモノを手に入れる時は、必要な金額だけお金が舞い込んでくるのです。
私は作家さんにきっぱりと言いました。「私のために描いてくださったというミロク版、買わせていただきます」こうして私の元に、ミロク版はやってきたのでした。これって、神様のいたずらなのかしら。
余談です。龍神のパワーを感じたのは2度目でした。以前平泉寺白山神社へ行った時、同じように雷の音がして黒龍が出迎えてくれたのです。