以前友人の勧めもあり「生きがいの創造」の著者の飯田史彦氏の講演会に参加したことがあります。その講演会での話です。
飯田氏は経営学者でもあり目に見えるもの以外は、信じない唯物論者だったそうです。そんな飯田氏が大学生の時に起きた出来事により、あの世を信じるようになったというのです。
大学生の飯田氏は電車に乗っていました。頭が急に痛くなりどんどん痛みが増したそうです。そういう状態で「今からある場所に向かって欲しい」という声が聞こえたそうです。その声を無視していたけど頭痛がひどくなるため、その声の指示に従うことにしたようです。
その声は明確に~の駅で降りそこを歩いてというように、細かく指示されたそうです。その声の指示に従い着いた場所は、ある一軒家でした。飯田氏にとっては初めて目にする家だったと言っていました。声の主は家に入るように言ったそうです。声の主の言われるまま、飯田氏は玄関に入ったようです。そして呼び鈴を鳴らしました。
いったいなんて説明したらいいのだろうと、悩んだそうです。それもそのはず、電車に乗っていたらいきなり声がして、その声がこの家に行って欲しいといったから、来ましただなんて…。一般的に考えてもおかしいですよね。
家の中からその声の主の母親?らしき人が出てきたそうです。「どちら様ですか?」と母親。「実はお宅の息子さんだと思うのですが、お伝えしたいことがあるみたいです」と伝えたそうです。
「うちの息子がそう言ったのですか?」「うちの息子は、いません。」と母親。
「息子さんが、家の中に入って欲しいと一番奥にある、部屋の中のぬいぐるみのことを、言っているんですが」と説明したとのこと。
「そのぬいぐるみは、息子が妹にあげた物なんです」と母親。
「実はそのぬいぐるみは、妹にあげようと思って、買った物ではないと息子さんは言っています」と飯田氏。
「そのぬいぐるみは、自分の彼女にプレゼントしようと思って買ったものだけど、彼女に振られてしまって、妹にあげたんです。」と息子さんは言っています。
「僕は、彼女に振られてショックで自殺してしまったんです」とも言っています。
その声の主の両親は、当時息子が職場で働きすぎで自殺したと思っていたようです。
両親は裁判の準備もしていたそうです。それを息子さんが知り、自分が死んだのは、働きすぎではなく、彼女に振られ自殺してしまったことを、両親に知らせたくて、たまたま通りすがりの、飯田氏にすがって、両親に伝えて欲しいと頼んだらしいです。
真実を知りご両親は、裁判をすることを辞めたそうです。まったく面識のない、飯田氏が遭遇した出来事だったと言います。このお話は今から10年以上も前に伺った話です。この出来事がきっかけで、唯物論者だった飯田氏の人生が、大きく変化したという話をされていました。
私は亡くなった方と飯田氏とは今生は縁がなかったかもしれませんが、前世において何らかの縁が生じていたのではと感じます。たまたま通りすがりのとありますが、そんな偶然はないと思います。その話を聞いた私は、あの世とこの世はひょっとして隣りあわせなのかもと考えています。
それと私がほぼ毎日体験していた『金縛り』から感じたのはこの世とあの世との壁が無くなったのかもと思いました。そのためあの世(肉体を持たない霊体)の影響を人間(肉体を持っている)は受けやすくなっていると思われます。ちなみにあの世と天界は次元が異なります。また私と縁のあった宇宙意識のシュメールもあの世の存在ではありません。
そんなこと言ったら、わけわかんねぇとなりますよね。何はともあれご自分のいる今ここが最も大切なのです。今がなければ過去も未来もありませんから。今があるので過去にも行けますし、未来へも可能です。