私は図書室の司書さんの指導もあり、手相を観れるようになっていったのです。高校の文化祭での占いは好評でした。
ちょうどその時期の事です。私は『金縛り』にほぼ毎日悩まされていました。幼い頃から『金縛り』にはあっていたのです。子供の頃は寝ていると、自分の周囲に人?がたくさん集まってきます。それから話し声や叫び声がしてくるのです。その声に耳を傾けてみると「助けて~! 助けて~!」と聞こえます。私はたくさんの声を聞きながら、「私は助けれないのよ~」と心の中で叫んでいました。
今でこそ『金縛り』が起こる理由について調べられてきています。世間一般では『金縛り』は睡眠時に起きると思いますよね。例えば・睡眠不足 ・睡眠分断/睡眠の質の低下 ・疲労の蓄積 ・仰向けに寝ているなど。
私の場合はそれらのどのケースにも当てはまりません。睡眠とか関係なく、それは突然やってくる(’悲しみがやってくるのと同じ感覚です)のですから。今でも強烈だったので覚えております。なんと高校のある授業中にそれは起きたのです。
ほぼ毎日起きるので、私の身体が慣れてきたのでしょうか。『金縛り』にあう前には必ずお知らせがやってきます。前駆症状(ラップ現象)と言えばよろしいのでしょうね。授業中なので私は黒板を見て授業を聞いていたのです。
バキバキバキガッシャーン!周りに響き渡る大きな音。その音はまるで大きな鏡に石を投げて、鏡がバキバキバキと割れる音にも聞こえました。その音が終わると同時に私の周りだけ、ピキピキピキと剥ぎ取られたみたいな状況になりました。
その切り取られた中に私がいます。それは異次元でした。授業中のため私は隣に座っている友達に「助けて~!」と呼んでみたのです。でも肝心な声が出ていないのでした。なぜ?私がこんな状態なのに、誰も気づいてくれないの?どうして普通に授業が続いているわけ?
私はこの世界で、たった一人疎外感に包まれておりました。それからしばらくして体の自由が利いてきたのです。その頃の私は誰にも自分に起きていることを話さなかったのです。きっと話しても理解不能だと思いましたから。
今でこそ『金縛り』はメジャーになってきたのでこうやって書くことができます。
私の場合『金縛り』の原因は、何なのでしょうか。精神的ストレス、不規則な生活、
肉体的疲労、極度の興奮などでも金縛りの発生率が高くなると言われています。
私は考えました。私の場合の『金縛り』は、多次元があるとすれば今自分がいる次元以外に行くための過程が『金縛り』ではないかと思います。あなたはどうお考えになられますか?