私は病院勤務の時、同じ病院で勤務するナースの元カレが悪霊になってしまった話をしました。その悪霊と化してしまった彼を彼女自身が行を100日間毎日行うことで彼を成仏させることができたお話です。
今回の話は、私のいとこに起きた出来事です。いとこは他人の力を借りて悪霊(と呼んだら気の毒ですね、何百年も前からいとこより先に地縛霊となりその場所に住んでいるのですから)を浄化してもらいました。
私のいとこはとても優しい男の子です。いとこは惚れられて、養子になり嫁の実家に入ったのです。その養子先の家で起きた出来事です。
営業の仕事で毎日遅くなるいとこは、家の2階で嫁と生活していました。毎日階段を登っていく時に、白い着物を着た女性がいとこの前を通り過ぎるというのです。最初の頃は、目の錯覚か、仕事疲れかと思い、気にしないようにしていたらしいのですが。
その白い着物を着た女性は、毎日階段を登ってくるため、いとこはたまりかねて、家族に相談したそうです。いとこの義理の両親は「仕事疲れでしょう、ゆっくり休めば大丈夫だよ」と言って信用してくれなかったようです。
その状態が長く続き、とうとういとこは精神的にダメージを受けてしまいました。
ある日、一緒に住んでいる義理の妹も、いとこが見ている女性の幽霊を見るようになったそうです。
それでやっと、嫁や義理の両親も、義理の妹が幽霊を見るようになったので、いとこが幻を見ていたのではないと、信じてくれたと言ってました。それで家族は相談したそうです。
白い着物を着た女の幽霊に、成仏していただかねばならない。いとこは修行を積んだ幽霊を退治する人がさらなる修行のため、皆の相談に乗っていることを思い出していました。いとこは、その幽霊を退治する人に相談したそうです。
幽霊を退治する人は、いとこの家にやってきました。その白い着物を着た女の幽霊をすぐ見抜いたようです。呪文? お経? でその幽霊を閉じ込めたそうです。それ以後、白い着物を着た幽霊は、出なくなったと話してくれました。
幽霊が出なくなって、あるおばあさんが小さい子の手を引いて現れたそうです。
そのおばあさんは、いとこの養子先の先祖の方のようです。
「今まで幽霊が家にいたため(話しているあなたも幽霊ですよね!)私達は、この家から追い出されていたのです。この度は、家に戻ることが出来てありがとうございます」とお礼を言ったそうです。
それ以後、幽霊はまったく出なくなったとのこと。その幽霊のために、いとこの家の中に祠があり、毎日お水を供えているそうです。
いとこが私に「不思議なんだけど、お供えしているコップの中が、空っぽになるんだよ」といとこ。
「ネコちゃん飼っていて、ネコちゃんがお水飲んでない?」と私は言い返した。
「本当の話なんだよ。必ずコップが空になるんだ。僕は幽霊が見えちゃうんだな。出張に行くと大変なんだ!夜寝られないからね。自分の上を幽霊が行き交ったりするんだから」といとこ。見えすぎちゃっても困りますね。
追記:いとこの家の幽霊が見えたのは、いとこと義理の妹です。幽霊さんはやはり優しい人間に頼るべく出てくるようですね。いとこの嫁は見えておりません(笑)
いとこは、叔母の息子だから、当然私との血の繋がりがあります。
私の母の家系は、霊媒体質の方が多いです。体質は遺伝しますね。