桜ヶ池は、平安末期に、天台宗の僧侶だった皇円(浄土宗の開祖法然の師)が、弥勒菩薩が未来にこの世に出現して衆生を救うまで、自分が修行をして衆生を救おうと、静岡県桜ヶ池に龍身入定したと伝えられている池です。その桜ヶ池のほとりに、龍神を祀る『池宮神社』があります。
神社の本殿に着いた私は、御参りをして目を閉じていました。その時池の方からゴーっという音がしてきたのです。台風が来たときみたいな凄い風が吹いてきました。その風の塊は、グルグル回転しながら、私の体をぐるりと廻り池の方へと戻っていったように感じました。
あれ!? 今のはいったい何だったの? 私はポカンとして本殿の前で立っていたのです。桜ヶ池の龍神伝説の龍神さんは、ひょっとしたら存在しているのかも…
そういえば諏訪湖と静岡県御前崎にある桜が池は、地下水脈で繋がっているらしいという話を以前聞いた事があります。その水脈を通って、龍神が行き来しているみたいだと。
神社にお参りしてから神社の社務所を見ていました。いろいろある中で、「桜ヶ池の伝説 遠州七不思議のお櫃納め」という小冊子を購入しました。そして社務所の方に「桜ヶ池と信州の諏訪湖は地下水脈で繋がっているとか友人に聞いた事があります」と話してみました。
社務所の方は「桜ヶ池は2万年前に出来たそうですよ。桜ヶ池のお櫃が諏訪湖で見つかった事もあったそうです」と教えてくれました。
私は諏訪湖と桜ヶ池には、きっと何か秘密があるに違いないと感じました。
桜ヶ池は天竜川が運んだ砂が半島手前の丘陵の間を堰き止めてつくられ二万年前に生まれたとあります。
江戸後期には富士山参拝や富士外八海の霊場めぐりが盛んになっています。
富士外八海は、竹生島(琵琶湖)二見浦、箱根湖(芦ノ湖)、諏訪湖、中禅寺湖、榛名湖、桜ヶ池、鹿島海(霞ヶ浦)です。
私は富士外八海をみてあれ?と思いました。
なんと富士外八海に、桜ヶ池と諏訪湖が入っております。
えっ! どうしてなの? 私は不思議に思ってなぜ八海の中に桜ヶ池と諏訪湖が入っているのか調べてみました。
富士外八海にはそれぞれ龍神がいるからでした。
あと桜ヶ池に入定された比叡山の皇円阿闍梨上人の弟子の法然上人や、法然の弟子の親鸞も訪れているようです。
流石にこの地は遠州七不思議と言われるだけの事は十分あります。